2012年1月23日月曜日

市場の成熟度、企業と人材の経験値。

ビジネス、特にものづくりへの姿勢に関して、
日本、インド、イタリアを比較できるというのはなかなかないことだと思うので、
自分の実感を書き出してみたい。

日本って意外に、じゃあ、実際何を構築してきたの。
ってところが重みを持っていて、
結構意見交換している間に人の器を図ったりする。
イタリアも、実績大切だけれど、もっと先にいってて、
何をやってきたのかをぱぱっと話して、
どういう仕事でこういう信念があるからこうやってみたけど、
今後どうする?一緒に仕事つくっちゃおう?
こうしようかと、すぐ話に入られるので、本当に実戦経験値や肝っ玉がモノをいう。
〔日は石橋をたたいて、探りを入れるのに対して、
伊は石橋はわたらないとわかんないでしょと勇み足を踏んじゃう感じも
ネガティブ面としてあります。〕


さて、インド、探らせてもらった感じで一年目の、
局所から観察したせまーい愚痴になってしまうのだろうか。


インドはエリート層の抽象的な物事を語る〔考えるかどうかは別の話〕能力が高い。
お勉強のできる方々です。専門タームだとか、豊富に使っていらっしゃって、
よく本を読んでいらっしゃるんだわと感心することも多々。

しかし実際にこうしてみようああしてみようって論議になると、
いままで流暢だったセオリー部分がまったく適応されていなかったり、
実現までのタスクへのおろし方が具体的でないので、まったく絵空事で終わってしまうことも。
実現しようとする人のなかにも、
適応の仕方が「マイウェイ」なこともあったりで、
シナトラ歌っちゃうか?町工場の社長か?って人も多い。
自分の自慢話が延々と・・・。
ちょっとうまくいってない部分があるので、そこについて何か質問すると、
誇らしげに「No Problem」。
「何ごとも根性で向かおう!〔俺、最高!〕」という感じで終わってしまって、
そこにあるイシューをイシューと認めたくないので、具体策に持ち込めず、
いったい毎日何をしているのか、部下はマクロ的な仕事をするので精一杯だったりする。

その点、ポジティブなこともある。
グローバルな経験や視野を持っている方々はインドには多い。
こんな方々とは話が早い。
「こうしましょう」と何事に対しても提案できるし、
話がどう転がっても、ポジティブな方向につなげる気持ちがある。
失敗してもくじけないし、こだわることもない。

インドの将来は、確かに大きな内需成長に答えることにもあるが、
グローバルな市場にどう自分たちと自分の提案を競争にもっていくか、
誇りを捨てて、批評にさらされる準備があるかどうかなのではないだろうか?
キャピタリズム帝国主義なようで、今の時流であるローカル
確かにタタのナノは面白い商品と素敵なチャレンジ物語だけれど、
顧客はつぎつぎにやってくる欧米列強のローカライズ商品になじんでいる。

そんなところに、販売網以上にどんな製品の付加価値を提供するか。

ラタン・タタはナノを失敗作だと認めたようです。
確かに見切り発車だったかもしれない。

面白い商品のきっかけにはなりますよね!

追〕もうまったく日本語がつたなくなってきてしまいまして、すみませんです。

人気ブログランキングへ