2010年5月18日火曜日

ミラノサローネ 2010 ~トレンドレポート(2)~






マインドを取り囲む現状の前提として、「グローバリゼーション」と「ちっぽけな自分」という対極にある状況がキーワードとして浮かんでくるのではないでしょうか。


例えば、TwitterやFacebook、Tumblrだとかで考察も表現もどこまでもつながれるし、人の考えやモノを自分の中に取り込めてしまう可能性や、これに対して、ちょっといいんだろうかという疑問。クラスターという、緩やかな集まり。グローバリぜーションがもたらす、移民問題、世界同時性経済不況等のネガティブな要因、そんなこんなで降り積もった不安と、そのような事象が延長上にある未来への果てしない希望として、積極的に肯定していく気持ちという二つがまた反復するマインドが形や色などコンセプトに反映されているのではと考えました。

私はすでに、5年欧州に住み始めていて、ちょっと視点が、欧州よりに偏ってしまっていますが、こんな私にとってとても現実で将来のクリエイションの種になりそうなデザインランゲージを読み取ってみたので、異論反論あるかとは思いますがメモとして列挙しておきます。今回、例にあげたなかにはBOOKSさんは含んでいません。というのも、たかが通訳でのお手伝いなのに、思いいれが強すぎ、「恋は盲目状態」になってしまうからです(汗)。

存在域のゆらぎ」

一瞬、シンプルモダンの延長に見えますが、避けられない圧倒的に大きなものの存在。すこしづつ違っているものも、マクロでみるとみんなでひとつという集合体であるというようは表現だとか、あるのに、無い感じ。無いようで、ある感じ。そんなつかみどころの無いものの周縁をなぞるような表現。存在するものの境界があやふやなもの。
(例 Tokujin Yoshioka "The Invisibles" for kartel, Tom Dixon "Mesh Chair" for Magis, Toshiba "Luceste"Suppose Design...etc )
谷尻誠「Luceste」東芝〈写真http://www.designboom.com/

トム・ディクソン「メッシュ・チェア」マジス社〈写真http://www.designboom.com/
ブース〈写真http://www.flickr.com/photos/stefiark/4554627905/より〉


まだまだレポートつづきます…。
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